東日本大震災被災地を訪ねて
宮城県 多賀城市
【概要】
震災後の2011年4月に通過したが、詳細な視察は行っておらず、翌年(2012)以降も視察していない。
多賀城市は周囲を北から東回りに利府町、塩釜市、七ヶ浜町、仙台市に囲まれており、海岸線はほとんどないが、仙台港(仙台塩釜港)から遡上した津波により、広範囲に浸水深が4m程度の地域が広がった。多賀城市の死者・行方不明者は188名で、約半数が市外の方である。仙台市と多賀城市にまたがる産業道路で仙台港から越えてきた津波で亡くなった。
【視察報告】
震災以降、視察していない。仙台市と多賀城市にまたがる産業道路については、仙台市のページに記載している。
【多賀城市】
津波 |
浸水高 |
約3~5m |
遡上高 |
- |
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死者(関連死)行方不明者(2021年3月) |
219人(関連死31人) |
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人口推移 |
2010年 |
62,990人 |
2020年 |
62,030人 |
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増減率 |
-2% |
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主要地域 |
産業道路沿い |
〇被害状況と復旧状況:
・被害は砂押川の南側の住宅地と、仙台港の奥から北西に伸びる産業道路沿いに
発生している。
・産業道路の北側に並行する水路に、折り重なって落ちた車両の中で多くの死者
が発生した。
※産業道路沿いの写真は仙台市のページに掲載している。
・住宅街を襲った津波の浸水深は1.5m以下で、多くの住宅が修復して残って
いるが、規模の大きい復興公営住宅もある。
〇10年間の視察結果と感想
・産業道路沿いの商業施設等は復旧している。
・死者は多いが、住宅などの建物被害はほかの被災地と比較して小さい。
・市庁舎や多くの住宅は高台にあり、津波防災の面では特に大きな課題は無い。